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設備の重要性

設備の重要性

すべての建物に必ず必要なものは設備です。電力・照明・通信・空調・給排水・防災・衛生・クリーンルーム・厨房など構造以外のものはすべて設備と言っても過言ではないでしょう。設備は私たちの日常生活から産業社会まで様々な用途に密接に関係しています。住環境では機器の発達、病院では高度医療機器、公共施設は大型化と数十年前と大きく発展しました。その進化に設備技術も大きく貢献しています。その中でもTAKARAグループが専門とするのは、給排水衛生設備と空調換気設備です。それぞれ生活の快適性や工場などにおける生産性の向上のため室内の空気環境を良好に維持する役割、また人の生活に欠かせない水を衛生的に利用するという使命を果たしています。

給排水衛生設備

トイレ、バス、洗面、キッチン、などすぐに思い当たるだけでも水回りに関係する設備は様々で、住宅やマンションなど日常生活、また、オフィス、商業施設の経済的な機能面とも密接な関係をもち、必要不可欠なものです。飲料水や給湯や排水などのシステムが建物内で複雑な計算を元に、デザイン・配置・配管されています。人が快適かつ衛生的で安全な環境を保つ上で重要な設備です。

空調換気設備

近年の建築物の機密性や高層化が進んでいます。そのため空気換気設備は、空間の快適度数はもちろん、暖房・冷房などのエネルギーをロス無く経済的にランニングコストにも配慮した、効率的で心地よい建物空間の創造に非常に重要な役割を給排水衛生設備とともに司っています。温度・湿度・空気清浄度など、目にはみえない空気ですが、これもまた綿密な計算とデザインとともに設計、施工が行われているのです。

設備の歴史

「海外の水を飲むとお腹を壊してしまう」「トイレが汚い国には旅行に行きたくない」そんな声を、あなたも聞いたことがあるのではないかと思います。 水道から綺麗な水が出ること。トイレは汚いどころか、休憩が出来るくらい綺麗な場所であること。今の日本では当たり前ですが、この「当たり前」が出来るまでには長い歴史がありました。

初めて上水道ができたのは、江戸時代に徳川幕府が開かれてからのことでした。現在の日比谷公園・皇居外苑の辺りは浅海で、当時の水源であった井戸には塩が混じってしまいました。江戸は生活水に恵まれた場所ではなかったのです。そこで徳川幕府は何代にもわたって6系統の上水を整備させ、その内の廃止されなかった神田川上水と玉川上水が明治時代まで人々の生活を支えることとなりました。

急激に他分野の近代化が進む一方、この2つの上水では依然として、浄水されていない河川水そのものが地下の石樋・木樋を通して市内の上井戸水に配水されるという形をとっていました。その上、明治維新後の混乱で水道を所管する組織が変転し、浄水路に通船を許可したり、水道料金の徴収が行われなかったり等、管理が行き届かない時期もありました。そんな中、交易船の船員などによってコレラの大流行が起こり、死者が全国で11万人を超える事態となりました。水源である多摩川沿岸でもコレラの汚物騒ぎがおき、更に赤痢や腸チフスといった不衛生な飲み水に起因する水系感染症の患者が後を絶ちませんでした。このようにして、西洋式の近代水道の創設は急を要するものとなったのです。

そうして近代水道は、予算や用地買収の問題、更に戦争による資材・労働力不足に直面しながらも、横浜、函館、長崎、大阪と、大都市や貿易の拠点となる場所を中心に敷設されていきました。この近代水道の恩恵を受けられたのは、明治時代末頃までは人口の10%にも届いていませんでしたが、昭和15(1940)年頃には約30%まで上昇し、平成22(2010)年では97.5%にまで達しました。現在では、日本の水道システムは普及率だけでなく、その水質の良さや漏水率の低さ等において、主要先進国の中で1、2位を争っています。