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教育技術支援

ダナン建築大学×TAKARAゼミ

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その他の教育活動

TAKARAゼミとは ~TAKARAの考える「社会貢献」について~

私達が考える社会貢献とは、アジアに日本の技術を伝授し、その国の将来へ貢献することにあります。そこで、約95年間の歴史で培った衛生設備の知識・技術・情報を生かし、アジア地域の未来を担う若者たちが「共創」していく為の自立を促す教育活動を2002年から開始しました。その中心となるのが、日本とのつながりが深いベトナムの大学で開講致しました「TAKARAゼミ」での活動です。「TAKARAゼミ」は、ベトナム国内の3つの建築大学の1つであるダナン建築大学にて2014年に設立されました。毎年ダナン建築大学の学生達の中で選抜試験を行い、合格した生徒のみがゼミを受講します。ゼミ生達は「水の重要性」や「水系感染症」を机上で学んだ上で、実習課題としてレストルームの設計から施工までを行い、衛生設備の重要性について理解を深めます。更に日本語並びに日本の文化・日本の働き方についても勉強します。

東南アジアにおける衛生設備の不備がもたらす経済損失とは

TAKARAがアジアで人材を育成するのには理由があります。TAKARAが専門とする「衛生設備」は、ベトナムに限らず発展が進むアジア全体において課題を多く抱えています。その背景には、多くの政府や国民が、衛生設備の改善は経済成長の結果であり、衛生設備の不備によって生じる経済損失を理解していない現状があります。しかし、衛生設備の不備によって①健康、②水資源、③環境、④日常生活、⑤観光産業に及ぼす影響は非常に大きく、それに伴う経済損失は決して見過ごせるものではないことが調査によって明らかになりました。その内訳は、衛生設備の不備に起因した早期死亡に関する経済的コストや、病気によって失われた経済活動の価値、病気に関する官民両セクターにおける治療費が占めます。そして2015年、劣悪な衛生環境によって世界が払ったコストは2,229億ドル。これはベトナムのGDPを超える額なのです。2

現在日本政府はベトナムへのODA事業により、ベトナム国内のインフラ整備などを進めていますが、それはインフラという1次側又はハード面のみの改善です。住戸に入ってからの2次側の衛生設備まで改善しなければ、前述した課題の解決には繋がらないのではないでしょうか。そこで私達は約95年培った衛生設備の技術を大学のゼミで伝授し、ベトナム社会の発展へ間接的に貢献しようと考えました。また、技術支援だけでなく高い文化レベル・教養をも育む教育を行い、ベトナム国内にとどまらず、アジア地域で活躍する模範となる若者を育てていく事で、アジア社会全体の発展への一助になることを願っております。

1 「東南アジアにおける衛生設備の不備がもたらす経済損失」
WSP(水と衛生プログラム)-創設30周年 -調査報告書サマリー-参考 ※リンクは削除済み
2 「衛生環境の未整備による社会経済的損失の分析」Lixil Oxford Economics Wateraid
http://www.lixil.com/jp/sustainability/sanitation/pdf/white_paper_jp_cc_2016.pdf